魔理沙グルメ漫画ビール&枝豆原稿

恒例の原稿アゲです。


導入ということで魔法の森のアリス宅の描写
ゴリアテ、チルノ、逃げまとう三妖精、そして分かりづらいですが空にはリリーホワイトが飛んでます。厳しい冬が過ぎ、しばらくしてやってきたほのぼのとした春の情景をイメージしました。茨歌仙読むと暦の上では夏のようですが、まあこれから更に暑くなっていくのでしょう。
遠近感でミスって手前の2本の木がものすごい大木のように見えてしまってます。



1コマ目のようななんでもない食卓の構図って個人的に難しいです。アリスの部屋ってどんな感じだろうと考えたものの全くイメージつかず適当にモノを配置してしまった感は否めません。


イクゾー!!


成美の髪の暗い部分からハイライトにかけるグラデーションが味が出てよかったですがスキャンかけて二値化したら見事につぶれてしまいました。





このページのコマ割りや擬音やらはジョジョを参考にしました。ドアァァっていう描き文字とかまんま真似してます。
ドアの文字は新婚さんいらっしゃいのロゴを拝借しました。




いくつかのページでも魔理沙の服のベタにハッチングをかけてました。
当初は味を出すためにやってましたが時間がかかりすぎるしそこまで効果もないことに気づきこのページ以降ベタを使って処理してるコマが多く出てきます。
やるとしてももう少し太いペンを使うと良いかということで、また次の創作で試したいとと思っています。


1コマ目アリスの顔いいよね…っていう


この背景コマは実験を色々実験しました。
2コマ目は何かが湧き出る空気感を出すために長い流動線をひたすら引いています。ところどころであえて線のつなぎ目を強調したり、太さを変えたり、底部は逆に破線風味にしたりと、一本一本の線を引いてる段階では何を描いてるかよく分からないものですが画面に収めたときに何か伝わるものがあれば嬉しいです。
3コマ目は天空璋のステージ6の暗い空間の中でどんどん扉を進んでいく描写です。白い線はホワイトを使って引きました。あまり使い慣れていないツールなうえ、修正ではなくメインの描写に使うというところで描いてみてどんな風になるのかしらという実験でした。


とりあえず初出はきっちり描こうとしました。隠岐奈は狩衣の構造もよく分からないし後戸やら服の装飾やらめんどくさかったですが描き終わってみるとまんじゅう顔のきなくさい人になってました。あと二童子を一緒に描くのはなんだかんだ初めてでした。



ここらへんの描写は趣味です。
ペン画において止まっている透明な液体というのは描きようがなく非常に難易度が高く、あれこれ試行錯誤してました。他のペン画とかを参考にしてみると背景物を映したり色々工夫が見られました。






上段のコマ配置は北斗七星の並びになってます。もうちょっと描きようがあったかもしれませんが…


童子魔理沙のデザインですが、魔理沙っぽくリボンつけたり星のアクセサリをつけてみましたが絶妙にダサくなりました。ダサい方がむしろ酔っ払いっぽくて面白かったのでそのままペン入れしました。


アリスの後戸は魔理沙出禁になってオチとなります。
舞台はもともと後戸だけの予定でしたがどうしてもしっくりくるオチが浮かばず、悩んだ末にアリス達も巻き込んで最初の導入を追加しました。

今回はページ数も多いですが画法の実験などして色々迷走しながら長いこと描いてました。
そういうのはだいたい自己満足に終わるんだろうな~と半ば気落ちして公開時はテンション下がってましたが予想外に色々と反応が見られてよかったです。
隠岐奈に関するコメントが多く、登場のインパクトが強かったのかな?という印象でした。もちろん隠岐奈とお酒を飲むというテーマでしたので上手くいったね!というべきでしょうか。

仕上げ付近は徹夜を重ね若干ボロボロの状態になりましたが描き終わった後に飲んだ冷えたエビスビールは美味い!


ということでこの話を以て魔理沙グルメは完結となります。あんぱんのお題でしっくりくる一枚絵が思い浮かばなかったので気まぐれに漫画にしてみたのがシリーズのきっかけですが、魔理沙は誰とくっつけてもどんどん話が進んで勝手にストーリーが出来上がってしまうので、改めてその魅力を実感しました。読者も含め皆が好きなすごいキャラクターだと思います。

軽い気持ちでお題募集して4つも頂いたのは初めてだったので自己満足も半ばに気合入れていたのは否めません。改めてお題をくださったyatyouさん、今更さん、えすけびさん、もりっしーさん、ありがとうございました。(このブログは独り言用なのでご容赦ください)

さて、一段落済んでまた一段落…
今年は漫画を描くということを目標にしましたが初スタートで季節が一つ過ぎてしまいました。
2020年も半年がほぼ目前ですが出来る限りのことはしたいですね。

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